読んだ本
井上大輔さん著書の「幸せな仕事はどこにある」を読みました。今自分のキャリア・やりたい仕事が何かで悩んでいるこのタイミングで読めて頭の整理をすることができました。
感想:ニーズの話
本の中で「ニーズ」・「ウォンツ」・「デマンド」を明確に定義していました。
ニーズ:根っこにある要求
ウォンツ:一般名詞
デマンド:固有名詞
自分は転職の軸でやりがいを持てるような仕事をしたいと読書前は思っており、自動運転などができればいいなぁと漠然と考えていました。
また、大企業にいる限り将来マネージャー業をやることは避けられないと思うのでマネジメントスキルやコミュニケーションスキルを磨ける仕事がいいなと考えていました。
改めて、自分の中の「ニーズ」はなんだ?やりがいを感じることってなんだ?と読書後に考えました。
自分の中の「ニーズ」は「人から頼られたい・(そのために) 人の役に立つ仕事をしたい」が自分にとってのやりがいであることに気づきました。自動運転だったり、マネジメントスキルは「ウォンツ」にあたるのだなと思考が結びつきました。自動運転という、多くの人に役立つことをして人から頼りにされるような人になりたい。マネジメントスキルを磨いてメンバから頼れるマネージャーになりたい。が自分のニーズと気づきました。
思えば、大学院時代から研究職は向いていないと感じる部分がありました。思考を積み重ねる、研究自体面白いと感じることはあるけれども、
これをやったからといってなんなんだ?何の役に立つんだ?という思いがあり、中々情熱を傾けることができませんでした。
会社に入ってからも明確な目標がある製品開発は楽しく、実用化されるかよくわからない先行研究のようなテーマに関しては、いくら最新の技術であっても心が躍りませんでした。また、製品開発で革新的な製品のプロジェクトに所属しても自分のやってる業務・作成しているドキュメントが誰の役に立つかがイマイチ想像できないと、情熱が沸いてきません。(社内の調整業務とかもこれに当たります)
上記に気づき、転職したいとなった場合も「ただ自動運転の業務に携わる」を目標とするべきではないことに気づきました。例えば、自動運転の業務に携われたとしても先行研究的な位置づけで社会の役に立つのか?と疑問を感じると情熱は湧いてこない。また、製品開発に携わったとしても業務内容が社内調整業務などの意義が感じれない仕事だとこれも情熱は湧かないと思います。
感想:パーパス
企業では「企業理念」として魅力的なパーパスがなければならない。パーパスがあるから社員はその目標に向かって一丸となって進んでいけると理解しました。パーパスは北極星のようなもので、届かなくてもよいがそれに向けて一歩ずつ進んでいくべきものです。
企業だけでなく、個人に落とし込むことを小説では語られていました。確かに、自分の中で明確に目指すものが無ければキャリアがブレてしまうというのは納得です。
パーパスは「ベストの自分」と「社会課題」が交わる点にあると定義されていました。
「社会課題」とは社会の歪みから生まれた、私たちが生きる現代のリアルな問題です。
「ベストの自分」とはブランドの理想形です。
「社会課題」と「ベストの自分」が交わるところに人を惹きつける理念が生まれます。
上記を元に自分に当てはめて考えると、二つのパーパスがあると思いました。
①パーパス:頼れる父ちゃんになる
社会課題:家庭内で発生する育児問題。妻がワンオペになってしまうことや、子どもの学校での悩み。
ベストの自分:家庭内の育児をしっかりやりつつも、家族を養える給料を稼ぐ父ちゃん
ちゃんと大変な時には家にいてくれて一緒に課題を考えてくれる。でもちゃんとお金も稼ぐ。
②パーパス:ソフトウェアで人の役に立つ仕事をする
社会課題:社内での困りごと。あるいは社外での社会課題
ベストの自分:自分の得意分野であるソフトウェアの分野で社内・社外どちらでもよいので人の役に立てる仕事をする
先ほどのニーズの話から、自分は人から頼られることにやりがいを感じることに気づきました。それは社外にとって広い意味での頼れる人でもいいですし、社内で頼れる人も自分の目指す姿と考えています。
社会課題はふわふわです。現段階ではこれ以上具体化できませんでした。自分にとって大事なことは強味・好きである「ソフトウェア」を使うこと (もしくは携わること) 。あとは社内でもいいのでちゃんと「頼れる人」になりたいということです。
まとめ
自分にとってどういう時にやりがいを感じるかが少し具体化できたと思います。転職の軸で掲げていた「やりがいのある仕事」が見えたので転職活動もこれを元に考えたいと思いました。